Blessings of the Forest – SHINRIN-YOKU
森林の恵みと共に生きる – 森林浴
森林が県土の78パーセントを占める長野県。日本百名山のうち29座を有するなど、山々に囲まれた地理的特徴もあり、長野県の人々にとって森林は古くから身近な存在であり続けてきました。季節によってその表情を変える森林は、澄み切った水や空気を育み、人々に安らぎを与える存在であり、人々は野菜や果物栽培や酒造りなど、さまざまな場面で自然の恵みを生かしてきました。このよう長野県の人々は、自然の厳しさも受け止めつつ、共生しながら生活を営んできたのです。
「森林浴」という健康法
近年、国内外で森林の健康効果に注目が集まっています。日本では健康・保養に森林を活用する動きの中で、1982年に林野庁により「森林浴」という言葉が提唱されました。同年、長野県木曽郡上松町(あげまつまち)の赤沢自然休養林にて「全国森林浴大会」が開催されたことを契機に全国へと広がっていったそう。今では欧米にも広まった「シンリンヨク(Shinrin-yoku)」は長野県が発祥の地だったのです。
心と体をリラックス、森林がもたらすセラピー効果
さらに、最近では研究が進み、森林浴には脳の前頭葉の活動を沈静化させ脳をリラックスさせたり、ストレスホルモンであるコチゾール濃度を低下させストレスを軽減したりする効果があることが実証されるようになりました。このように、科学的な証拠に裏付けられた森林浴が2004年、森林セラピー®と名付けられ、現在全国に65か所の森林セラピー®の拠点が誕生しています。長野県には、森林浴発祥の地・赤沢自然休養林を含め10か所もの「森林セラピー基地」、「森林セラピーロード」があり、遊歩道や休憩・宿泊施設が整備されるほか、フィットネスやリラクゼーションなど心身をリラックスさせるプログラムが提供されています。
さらに、最近では研究が進み、森林浴には脳の前頭葉の活動を沈静化させ脳をリラックスさせたり、ストレスホルモンであるコチゾール濃度を低下させストレスを軽減したりする効果があることが実証されるようになりました。このように、科学的な証拠に裏付けられた森林浴が2004年、森林セラピー®と名付けられ、現在全国に65か所の森林セラピー®の拠点が誕生しています。長野県には、森林浴発祥の地・赤沢自然休養林を含め10か所もの「森林セラピー基地」、「森林セラピーロード」があり、遊歩道や休憩・宿泊施設が整備されるほか、フィットネスやリラクゼーションなど心身をリラックスさせるプログラムが提供されています。
受け継がれるサステナビリティー·マインド
このように人の心と体にリラックスをもたらす森林は、一方で、人の手によって守られて来ました。「里山」は、その例といえるでしょう。先人たちは、日々の生活に必要な資源を必要な分、森林からいただけるよう手をかけ維持して来ました。山々に囲まれ森林が多い長野県は、人と自然が互いを生かし、受け継いできたからこそ森林セラピー先進県の今があるとも言えます。そして、これからも受け継がれ、森林は、唯一無二の魅力として長野県の人々の生活と共にあり続けるのです。