美と技
制約から生まれた創造性が信州独自のものづくり精神を育み、 日常のあらゆる場面に溶け込み、今日まで受け継がれて来ました。 雪を活かした内山紙、心を結ぶ飯田水引、厳しい自然が生んだお六櫛や経木など、 暮らしを彩る伝統工芸の数々を、その背景と共に紐解きます。
遣隋使の献上品を起源とする水引は、魔除けや縁結びの願いを込めた飾り紐。長野県飯田市は伝統の元結技術を継承し、現在も全国シェア7割を誇る水引の一大産地です。
内山紙は楮(こうぞ)を原料に、手作業で作られる、強靭さとしなやかさを兼ね備える高級和紙です。
今も生きる伝統‐お六櫛・木曽漆器 日本を代表する作家・島崎藤村は、代表作『夜明け前』の中で次のように木曽路を描写しています: 「木曽路は全て山の中である」。この言葉とおり、四方を山に囲まれた木曽地域。山の谷間では十分な耕 […]
「美」は生活の中にある‐ 松本家具 静かに凛と佇む、濃い茶色の洋服ダンス。しっとり手に馴染む木製のスプーン。長野県松本市周辺で作られている工芸品や家具には、どこか馴染み深く、主張しすぎない、特有の美しさがあります。県土の […]